ERIKA

決意 1/2





「ローリッツさん、おつかれさま」



何も知らない少女は笑顔で大佐の帰りを出迎えます。


大佐は彼女に軽くうなずくとソファに勢いよくもたれかかりました。






ユダヤ人をかくまっておいて、自分の部下を殺すとはな…

俺はどんな親衛隊だよ




足を組んで思います。



彼女はと言うと、ベッドに座って足をゆらゆらさせています。




「さっきはびっくりしちゃった…私のこと心配になって駆けつけてくれるなんて…」





「………」





「本当にありがとう」





大佐をじっと見つめて言いました。


しかし妙なことにその目はどこか悲しげに見えます。





何だろう。




「どうかしたのか」



「え、う…ううん、何でもない、大丈夫だよ。大丈夫だから…ごめんなさい」



問いただした途端少女は泣いてしまいました。






……?





大佐は彼女の涙の意味が分からず考え込みます。


最初からよく泣く女だなとは思っていましたが、ハッと一つ、嫌な予感が頭をよぎりました。





こいつ、もしや俺に殺されることに感づいているのか…?






……







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