ERIKA

やる? 1/2





少女をかくまう生活を続けて4日目の日のこと。



大佐はいつものように帳簿の仕事を終えると、少女の待つ宿舎へ戻ろうとしました。





と、その時、





「ローリッツ大佐、大変です!」




一人の部下が滑るようにして大佐の前に飛んできました。




「何事だ」



「脱走です!収容所の外へと囚人の一人が脱走しました!!」







「…な、なんだって…?」






もしや、


あいつが。


あの少女がか?






そうなら計画が台無しじゃないか…


しかもこれで少女をかくまったことが周りに知られたりしたら…





大佐は少女を確認しようと大急ぎで自分の宿舎へと戻りました。





「おい!」



名前を呼ぼうとしましたが、そう言えば大佐は彼女の名前を知りません。



「居るか!?」



急いでカギを開くと、部屋のドアを蹴り開けました。








「ローリッツ…さん?」





少女がきょとんとして座っていました。






「……ああ、良かった、お前がいなくなったのかと」



とりあえずそれらしいセリフを言います。




「そんな…」



彼女は申し訳なさそうな顔をしています。




「すぐに戻る」





廊下へ出て閉めたドアに寄りかかると、大佐はほっと肩を撫でおろしました。





とりあえず脱走した奴は彼女ではなかった。


ならば一人の囚人が逃げ出そうが関係ない。

今は俺にとって彼女を殺すことの方が重要なのだ。




そう思って呼吸を整えました。




「何が、居るんですか?」






「…!」




「部屋に、何が居るんですか?」






大佐を指差してニタニタと笑う男が目の前にいました。


なんと先ほどの部下です。



「囚人が脱走したと聞いて、どうしてここに来たんです?おかしいじゃないですか」




こいつ…




「あっははははは!」




俺を騙したのか。





「…お前こそ何故ここにいるんだ」




大佐は外へと向かって歩き始めました。



「嘘ですよ、僕の。脱走した囚人がいるなんて。嘘でした〜」


彼は大佐の後ろをちょこちょこと付いてきます。



「ねぇ、部屋に囚人をかくまってるんでしょう?みんなに知られたら大佐、警察に捕まっちゃいますよ?」




「………」







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